
ワードプレスの歴史について。ワードプレスの歴史を探れば探るほど、興味深く沸いてくるのは私だけではないはずです。今回は、ワードプレスの歴史について書いていきます。ワードプレスは私にとって「宝のツール」です。
ワードプレスは、オープンソースのソフトウェアとして、2003年にリリースされた訳ですが、今年を含め、19年目を迎えたことになります。ワードプレスの歴史に興味を持って調べてみたことをシェアしていきます。
結論を先に話ししておきます |
オープンソースとは、プログラミング言語で作成されたソースコードを無償で公開し、誰でも自由に改良することができ、再配布も可能となっていることを言います。これはソフトウェアにおける開発手法のことを指しています。
当時のワードプレスは、シンプルなブログを作成する為のソフトウェアとして提供されていた訳ですが、その使いやすさやコンセプトに共感する「ユーザー」「開発者」「コミュニティー」によって、徐々に発展してきたと言われています。
誰でも改良に参加できるオープンソースであることが、こうした発展に寄与した部分も大きいと言えます。そして数々のアップデートを繰り返し、高機能なWebサイトでワードプレスが使われており、初心者から上級者まで、幅広く愛用されていることが伺えます。
以前投稿した記事も覗いて貰えると嬉しいです。 |
目次はコチラ
【世界初、Webサイトの公開(動画付き)】
1991年8月、スイスのアルプスにある欧州原子核研究機構(CERN)の施設内で、当時の物理学者である「ティム・バーナーズ・リー」と言う人が、世界初のWebサイトを公開した訳ですが、実はその前に、話すことがあります。
それは、公開したのが1991年8月であって、Web自体が誕生したのが1990年10月のこと。「ティム・バーナーズ・リー」は、世界で初めてWebサイトを作った人でもあります。その方が下記の人物です。
世界発のWebサイトとは、どのようなものだったのでしょうか。見てみましょう。右のURLを開いて見て下さい。「http://info.cern.ch/」。 |
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「世界初のインターネットで送信されたものとは?」です。
【ワードプレスとは(動画付き)】
「ワードプレス」とは、2003年に開発が始まり、オープンソースのブログ投稿管理システムです。つまりCMSです。CMSとは、コンテンツ管理システムの略であり、全世界の4分の1を超えるWebサイトが「ワードプレス」で作られています。
「ワードプレス」を一言で言うと「Webサイトやブログを簡単に作れる仕組み」を意味します。Webサイトやブログのページ制作に必須となる「HTML」「CSS」「PHP」などのWeb関連技術が無い人でも大丈夫なところ。
「ワードプレス」は、Webサイト管理やブログ管理における記事投稿ができる為、個人のブロガーから「企業」「官公庁」まで、幅広く使用されているところです。「ワードプレス」は、今や生活の一部になっていると言っても良いでしょう。
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「WordPressとは?現役エンジニアが解説【Webデザイン初心者向け】」です。
ワードプレス創設者のマット・マレンウェッグはどんな人?(動画付き)
「マット・マレンウェッグ」は、1984年1月11日生まれで、アメリカの実業家です。2008年「Appleの共同設立者であるスティーブ・ジョブス」「Amazon.comの共同創設者であるジェフ・ベゾス」らと共に、選ばれた人物です。
それは、ビジネスウィークが選定した「インターネットで最も影響力のある25人」に選ばれたと言うことです。当時「マット・マレンウェッグ」は、24歳で最年少だったと言うことです。凄いです。
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「WordPress founder lays out debate over future of the internet」です。訳すと「ワードプレスの創設者は、インターネットの将来について、議論を展開します」です。
「マット・マレンウェッグ」は「Automattic社」のCEOであり、ワードプレスの開発者です。「Automattic社」は、2005年8月に設立されたアメリカのサンフランシスコに拠点を置いています。下記がその「Automattic社」です。
【ワードプレスの歴史(動画付き)】
ワードプレスは、エレガントでアーキテクトされた個人向けのパブリッシングシステムへの欲求から生まれたとされています。ワードプレスは「PHP」と「MySQL」をベースに構築され「GPL」に基づいてライセンスされています。
「建築家」や「設計者」などの意味を持つ英単語です。またITの分野では、大規模なシステムや製品の全体的な設計をおこなう技術者を指すことが多いです。 |
これは「b2/cafelog」の公式な後継として受け継がれています。ワードプレスは、現代的なソフトウェアなのですが、そのルーツと開発は2001年にまで遡ります。ワードプレスは、成熟して安定したツールと言えます。
ワードプレスは元々「b2/cafelog」だったブログソフトウェアが前身だったと言われています。その後「ワードプレス」として大きく飛躍することになります。 |
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「2分半でわかるWordPressの歴史」です。
ワードプレスの歴史
「ユーザーエクスペリエンス」と「Webスタンダード」に焦点を当てることで、他のどのツールとも異なるツールが作成できることを願っていました。また「セキュリティ」「バグ修正」「安定性」の改良を加えてました。
その他、様々な「ポストローンチバージョン」もあります。詳細については「ワードプレス・リリースアーカイブ」を見て頂くか、バージョンの告知記事を確認して見て下さい。それでは歴史を見ていきましょう。
マーケティングに於いては、ポストローンチの期間に獲得された顧客と良好な関係を築くことが重要だと言われることが多いとされています。 |
- 2001年。
フランス人の「ミシェル・ヴァルドリギ」がワードプレスの前身とも言える「b2/cafelog」と言うブログソフトウェアを立ち上げました。その方が下記の人物です。
- 2003年のリリース。
「バージョン0.7」:「マット・マレンウェッグ」と「マイク・リトル」が「b2」をフォークし、ワードプレスとして作成。フォークとは、ソフトウェア開発プロジェクトでは、成果物を元に新たなプロジェクトを立ち上げることを言います。
初版のリリースでは「テクスチャエンジン」「リンクマネージャ」「XHTML1.1準拠のテンプレート」「新しい管理インターフェイス」「手動での抜粋」など、新しいテンプレートを実行する機能が最初から含まれていたと言うことです。 |
- 2004年のリリース。
「バージョン1.0(Davis)」:「ブラウザ上でのインストール」「検索エンジンのパーマリンク」「カテゴリによるサポート」「インテリジェントなアップグレードプロセス」など。またワードプレスに移行するインポート機能も強化。
「バージョン1.2(Mingus)」:「プラグインの導入」「階層的なカテゴリのサポート」「OPML形式のインポートとエクスポート」など。試験的に言語の導入サポートなどがおこなわれました。
- 2005年のリリース。
「バージョン1.5(Strayhorn)」:複数のテーマサポート機能と静的ページの機能が導入されたことで「CMS」としたワードプレスの地位を確立しました。管理画面のインターフェイスも一新され、ダッシュボードが導入された年でもあります。
「バージョン2.0(Duke)」:「永続的なキャッシュ」「新しいユーザー権限システム」「新しいバックエンドUI」を導入。「WYSIWYG」の編集が可能となり、インライン画像、ビデオ、ファイルのアップロードが向上しました。
- 2007年のリリース。
「バージョン2.1(Ella)」:「新しいユーザーインターフェイス」「自動保存」「スペルチェック」などの新しい機能が導入されたことと、拡張機能として「ビジュアルとコードのエディターの切り替え機能」などが追加されました。
「バージョン2.2(Getz)」:「Atomのフィードサポート」が導入されるようになり、フィルタ処理が最適化され、プラグインの処理速度が向上。またウィジェット機能の導入により、プラグインで拡張機能をおこなう基盤が提供されました。
「バージョン2.3(Dexter)」:「タグ付け」「更新通知」など、新しいタクソノミーシステムが提供されたと同時に、ワードプレスコアの更新通知も導入され、ユーザーは、いつでも新しいバージョンを追跡することが可能となりました。
- 2008年のリリース。
「バージョン2.5(Brecker)」:「Happy Cog」により、新しい管理UIデザインとなり、ダッシュボードにウィジェットシステムが導入。更にショートコードAPIも導入されたことから、リリースとなりました。
「バージョン2.6(Tyner)」:前回の「バージョン2.5(Brecker)」に基づき構築され、投稿のリビジョン機能が導入。と同時に「Press It機能」が廃止され「Press This機能」に変更されたことは言うまでもありません。
「バージョン2.7(Coltrane)」:管理ツールをよりカスタマイズ可能にする為に管理UIを再設計し、使いやすさを向上させました。管理画面には、自動アップグレードや組み込みプラグインのインストールが追加されました。
- 2009年のリリース。
「バージョン2.8(Baker)」:組み込みのテーマインストーラー機能が導入され、新ウィジェットAPI機能を含め「テーマ」「ウィジェット」「タクソノミー」に加え、全体的な速度の改善がおこなわれました。
「バージョン2.9(Carmen)」:「画像編集」「ゴミ箱/元に戻す機能」「プラグインの一括更新」など、サードパーティプロバイダのコンテンツをシームレスに統合する為「oEmbed」のサポートを導入しました。
- 2010年のリリース。
「バージョン3.0(Thelonious)」:カスタム投稿タイプが導入され、カスタムタクソノミーの簡素化もされました。またカスタマイズしたメニューの管理機能が追加され、ヘッダーと背景のカスタマイズの為に、新しいAPIも追加されました。
- 2011年のリリース。
「バージョン3.1(Reinhardt)」:投稿フォーマットと管理バーが導入され、画面の右上に「表示オプション」も追加されました。また編集インターフェイスが簡素化された他に、再設計されたリンクワークフローが追加されました。
「バージョン3.2(Gershwin)」:「高速化/軽量化」したことにより、最低要件を「PHP5.2.4」と「MySQL5.0.15」にアップグレードし「HTML5」に完全対応させた「Twenty Eleven」のデフォルトテーマを導入しました。
「バージョン3.3(Sonny)」:ウェルカムメッセージや各機能のポイント紹介など、ワードプレスをより初心者にとって、優しいシステムに改善しました。改善点としては、ドラッグ&ドロップ操作が可能な新しいアップローダーに変更されました。
- 2012年のリリース。
「バージョン3.4(Green)」:テーマに、カスタマイザーとプレビュー機能を導入し、テーマのリビジョンを適用する前に、テストと確認が可能となりました。また「メディアライブラリ」が拡張されました。
「バージョン3.5(Elvin)」:新しいメディアマネージャーと、モバイルファーストに焦点が当てられた新しいデフォルトテーマ「Twenty Twelve」を導入。写真のアップロードやギャラリー作成のフローにも焦点が当てられます。
- 2013年のリリース。
「バージョン3.6(Oscar)」:「Twenty Thirteen」と呼ばれる新しいデフォルトテーマ。組み込みのオーディオとビデオのサポート。動的でスケーラブルなリビジョン。改善された自動保存と投稿の閲覧制限が導入されました。
「バージョン3.7(Basie)」:メンテナンスとセキュリティアップデートの自動更新。より強力な「パスワードメーター」「言語サポートの強化」「言語ファイルの自動インストール」を導入しました。
「バージョン3.8(Parker)」:「Twenty Fourteen」と呼ばれる新しい雑誌スタイルのデフォルトテーマを導入。管理パネルは、新鮮でモダンな外観と、新しいベクターアイコンで完全なるオーバーホールが完了しました。
- 2014年のリリース。
「バージョン3.9(Smith)」:メディアのエクスペリエンスを改善し、ライブウィジェットとヘッダープレビューを導入。ビジュアルエディターは「速度」「アクセシビリティ」など、モバイルでの使用の為に改善されました。
「バージョン4.0(Benny)」:メディアライブラリやプラグインのインストール画面にグリッド表示が導入。「Twitter」や「YouTube」などの埋め込みコンテンツのプレビューが作成時のエディター内からでも利用可能となりました。
「バージョン4.1(Dinah)」:集中執筆モードの更新や設定画面からの言語インストール、新しいデフォルトテーマ「Twenty Fifteen」が導入。開発者向けの改善点として、メタデータを条件にするクエリーロジックのサポートを導入しました。
- 2015年のリリース。
「バージョン4.2(Powell)」:「絵文字のサポート」と「拡張文字サポート」を追加し、データベースエンコーディングを「utf8」から「utf8mb4」に切り替え。プラグインの更新は、リロードせず、1ページから動的に可能です。
「バージョン4.3(Billie)」:組み込みのWebサイトアイコンのサポートを追加し、ビジュアルエディターにフォーマット用のショートカットを導入。ライブメニューのプレビューが、カスタマイザーから利用可能となりました。
「バージョン4.4(Clifford)」:「追加応答画像」「組み込み可能ポスト」「新しいデフォルトのテーマ」などが追加。「oEmbed」のサポートが、豊富なプレビューと表示を備えたワードプレス投稿と、5つのプロバイダーが追加されました。
- 2016年のリリース。
「バージョン4.5(Coleman)」:「パソコン」「モバイル」「タブレット」でプレビューする為に、インラインリンクを追加し、カスタマイザーにフォーマットのショートカットとレスポンシブプレビューを追加しました。
「バージョン4.6(Pepper)」:ネットワーク管理エクスペリエンスを向上させる為に、キャッシュされた包括的なWebサイトのクエリを使用し、マルチサイトに大幅な速度変更を齎しました。
「バージョン4.7(Vaughan)」:ビデオヘッダーをサポートするモダンな要素を備えた新しいテーマと共に改善。新しいカスタマイザー機能により、ライブプレビューで「CSS」を編集可能とし、機械可読な外部アクセスを可能とします。
- 2017年のリリース。
「バージョン4.8(Evans)」:新しいウィジェット「画像」「動画」「音声」「リッチテキスト」など、多数追加されました。リンクの追加では、テキストのグループに枠線を設定することで、不一致を防ぐことが可能となりました。
「バージョン4.9(Tipton)」:ユーザーエクスペリエンスに重点を置き、公開前にレビュー並びに変更する為、デザインドラフトを保存する機能を導入。またデザインロックが展開され、進行中の変更を上書きできるよう保護されました。
- 2018年のリリース。
「バージョン5.0(Bebo)」:ショーケーステーマの「Twenty Nineteen」と、新しいブロックベースのエディターが導入されました。これまでのエディターは「クラシックエディター」としてサポートが維持されることになりました。
- 2019年のリリース。
「バージョン5.1(Betty)」:エディターのパフォーマンスを向上させ、ポリッシュに焦点を当て、更に、このリリースは、Webサイト管理者と開発者の為の不可欠なツールを備えた「より良く」「より速く」「より安全」を掲げました。
「バージョン5.2(Jaco)」:構成の問題と致命的なエラーを識別し、修正する為のより堅牢なツールを追加しました。Webサイト開発者と自分でWebサイトを管理している人々の両方にとって、正しい情報を取得するのに役立ちます。
「バージョン5.3(Kirk)」:「バージョン5.0(Bebo)」で導入された「ブロックエディターの拡張と改良」を重ね、新しいブロックとして、より直感的なインタラクション且つアクセシビリティの向上を実現させました。
- 2020年のリリース。
「バージョン5.4(Adderley)」:投稿や固定ページなど、ユーザーを惹きつけさせる為の工夫やWebの埋め込みメディアの豊富さで、より多くの方法を追加しました。管理ダッシュボードとWebサイトのフロントエンドより、速度が向上しました。
「バージョン5.5(Eckstine)」:ワードプレスに「速度」「検索」「セキュリティ」の改善を追加。ブロックエディタは「ブロックパターン」「インライン画像編集」「ブロックディレクトリ」で、多くの改善をおこないました。
「バージョン5.6(Simone)」:アイデアを自由にし、実現させる為、無数の方法を提供開始。キャンバスとして新しいデフォルトのテーマを使用した場合、ブラシとして増え続けるブロックのコレクションをサポート。
- 2021年のリリース。
「バージョン5.7(Esperanza)」:この新しいバージョンでは、色関連の機能を拡張しました。エディターでは、これまで自分でコードを書くか、専門のプログラマーの人を雇うかしないとできなかった作業ができるようになりました。
「バージョン5.8(Tatum)」:ブロック機能が「ブロックウィジェットエディター」と「カスタマイザー」の両方に設置されました。「クエリループブロック」は、指定したパラメータに基づいて投稿を表示することが可能となりました。
今回は以上となります。ワードプレスの歴史については大体理解して頂けたでしょうか?ワードプレスの歴史の詳細についてはコチラをご覧になってみて下さい。こと細かく見ることができます。
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