
ワードプレスのキャッシュ系プラグインを変更。当記事では「WP Fastest Cache」と「WP Super Cache」についてのみ、記載しています。今回は、ワードプレスのキャッシュ系プラグインを変更について書いていきます。
キャッシュ系のプラグインを入れている方は多いと思いますが、キャッシュ系のプラグインを入れていると、意図しないようなアクシデントに見舞われることがあります。この章では、その事例を一つ紹介していきます。
結論を先に話ししておきます |
ワードプレスを用いてWebサイトやブログの運営をしている方であればお分かりだと思いますが、ワードプレスには、いくつかのキャッシュ系プラグインと言うものが存在します。冒頭で紹介した「WP Fastest Cache」や「WP Super Cache」だけではありません。
個人的に「WP Fastest Cache」を数ヶ月使っていて一つ気になる点があったのでユーザーの皆様にシェアさせて頂こうと考えた次第です。だからと言って「WP Fastest Cache」のプラグインが悪いと言う訳ではありません。
「WP Fastest Cache」を入れ、ワードプレスを編集し終えた後、トップページを開くと、訪問者のカウントではなく、あなた自身がトップページを開いただけでも1訪問者(アクセス)としてカウントされてしまいます。私的にここが納得いかない訳です。
以前投稿した下記の記事にも目を通して貰えると嬉しいです。 |
目次はコチラ
【キャッシュとは(動画付き)】
この場合の「キャッシュ」とは、お金=現金を表した意味ではありません。「キャッシュ」とは、Webページを開いた時の表示速度を上げる仕組みのことを言います。ワードプレス以外のブログでも使われます。
「キャッシュ」は、インターネットで閲覧した様々なデータに於いて、キャッシュファイルとしてPC内に保存され、同じページに再度アクセスした時「キャッシュ」が表示され、ページの表示速度が上がる仕組みを指します。
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「ページ表示速度を改善する6つの方法【プラグイン設定方法も解説】」です。
キャッシュの種類と効果について
大袈裟に言う訳ではありませんが、私達が運営しているWebサイトやブログを作るシステム=ワードプレスですが、実際のページを表示するまでには、いくつものステップがあることをご存知だろうか。
それぞれのステップに対し、キャッシュを持つことで、高速化することが可能となります。次の章で「ページ・キャッシュ」と「ブラウザ・キャッシュ」の2つについて、先に解説していきますので覚えておきましょう。
ページ・キャッシュとは(動画付き)
「ページ・キャッシュ」とは、ワードプレスが作成するページをサーバーにキャッシュすることを言います。作成したページは「HTML形式のテキストデータ」なので、それ自体のサイズは非常に軽いと言えます。
ですが、作成が完了し、ダウンロードが開始するまでには沢山の処理を必要とします。これら作成の処理を一度おこなっておいて、作成結果のページデータをサーバーに保存しておくのが「ページ・キャッシュ」です。
一度「ページ・キャッシュ」を作れば、閲覧するユーザーは「ページ・キャッシュ」をダウンロードするだけでOKです。この「ページ・キャッシュ」は、ワードプレスのWebサイトやブログに効果を発揮します。
ページ・キャッシュは、下記の条件に達するまで更新されません |
但し、これらは「ページ・キャッシュ」を実現するプラグインの設定にもよりますので、一概にそうなるとは限らない為、理解していないと、トラブルが発生しやすいポイントになるので注意が必要です。
「ページ・キャッシュ」は、ページを作成する初回の段階に於いて、アクセス時は、通常の作成処理をおこないます。その為、効果が現れ始めるのは、同ページで2回目以降のアクセスからだと理解しておく必要があります。 |
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「ページキャッシュの概念」です。
ブラウザ・キャッシュとは(動画付き)
「ブラウザ・キャッシュ」とは、ワードプレスが作成するページをブラウザにキャッシュすることを言います。「ページ・キャッシュ」と違って、サーバーではなく、ブラウザアプリに保存しておくキャッシュを意味します。
ページ・キャッシュとの違い |
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ブラウザ・キャッシュも下記の条件に達するまで更新されません |
これは「ブラウザ・キャッシュ」を実現するプラグインの設定によりますので、特に後者の条件が判定できるように設定されていない場合、更新前のページが表示されていたり、キャッシュを利用せず、ダウンロードしてしまったりします。
この場合も、ちゃんと理解していないと、トラブルが起きやすいポイントになるので注意が必要です。「ページ・キャッシュ」同様、初回のアクセス時は、通常のページ作成処理などが発生します。 |
ではここで動画を視聴してみて下さい。題して「キャッシュとは?7分で学ぶ【分かりやすい解説シリーズ】【プログラミング】」です。
【WP Fastest Cacheの場合】
この章から、本題へ移ります。「WP Fastest Cache」プラグインは、とても優秀なプラグインです。ですが、私個人的には、今一な点がある為、シェアさせて頂こうと考えました。参考にしてみて下さい。
「WP Fastest Cache」プラグインを使っていると、意図しないようなアクセスが増えていることがあります。この際、プラグインの「Jetpack」を入れていると、ダッシュボードで確認することができます。 |
- 初めに確認して貰いたい項目として、サイドメニューの「ユーザー」→「プロフィール」→「ツールバー」と進ませ「緑色枠」で囲まれている「サイトを見るときにツールバーを表示する」の箇所にチェックを入れます。
サイトを見るときにツールバーを表示するとは |
ワードプレスで自身のブログにログインすると、画面上部にツールバー(管理バー)が表示されます。ツールバーは、いち早く管理画面にアクセスできたりと便利な機能ではあるものの、チェックが入っていても稀に表示されない時があります。 |
- 次に、プラグインの「WordPress Popular Posts」をインストールし、有効化してみて下さい。その後、サイドメニューの「設定」→「WordPress Popular Posts」→「ツール」→「閲覧を記録する対象者」と選択していきます。
閲覧を記録する対象者まできたら「オレンジ色枠」で囲まれている「訪問者のみ」を選択してみましょう。ここでの設定は、あなた自身がトップページを開いたとしても、アクセスとしてのカウントがされない設定となります。
- 次に、プラグインの「WP Fastest Cache」をインストールし、有効化してみて下さい。すると画面上部に「紫色枠」で囲まれている「キャッシュを削除する」が表示されるようになります。
キャッシュを削除する上にマウスを移動するとプルダウンメニューが表示され「赤色枠」で囲まれている「すべてのキャッシュを消去」と「キャッシュと縮小したCSS/JSを削除する」が現れます。
- ここでダッシュボードから、トップページを開いてみましょう。すると画面上部に「黄色枠」で囲まれている「管理バー」が表示されています。
- では一度、ダッシュボードへ戻り、改めてトップページを開いてみましょう。今度は、画面上部に「管理バー」が表示されていないことが分かります。
上部2つの図解を見てもお分かりのように、画面上部に「管理バー」が表示される時と、表示されない時があります。これは何を意味するのか。この時、画面上部に「管理バー」が表示されないと、意図しないアクセスがカウントされてしまう訳です。
「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」などを使って、アクセス解析をおこなっている方であれば、意図しないアクセスがあると、正しいデータを取ることもできなくなります。
但し、冒頭でも説明している通り、画面上部に「管理バー」が表示されない事例については、頻繁に起こる訳ではないですが、それでも気になる方は、次の章で紹介する「WP Super Cache」を使ってみてはいかがでしょうか。 |
【WP Super Cacheの場合】
「WP Super Cache」も「WP Fastest Cache」同様、とても優秀なプラグインです。「WP Super Cache」は「Akismet」や「Jetpack」を提供している「Automattic社」のプラグインです。では見てみましょう。
「WP Super Cache」プラグインを使っていても、意図しないようなアクセスが増えていることはまずありません。この際、プラグインの「Jetpack」を入れていると、ダッシュボードで確認することができます。 |
- 初めに確認して貰いたい項目として、サイドメニューの「ユーザー」→「プロフィール」→「ツールバー」と進ませ「緑色枠」で囲まれている「サイトを見るときにツールバーを表示する」の箇所にチェックを入れます。
サイトを見るときにツールバーを表示するとは |
ワードプレスで自身のブログにログインすると、画面上部にツールバー(管理バー)が表示されます。ツールバーは、いち早く管理画面にアクセスできたりと便利な機能ではあるものの、チェックが入っていても稀に表示されない(WP Fastest Cache使用時)時があります。 |
- 次に、プラグインの「WordPress Popular Posts」をインストールし、有効化してみて下さい。その後、サイドメニューの「設定」→「WordPress Popular Posts」→「ツール」→「閲覧を記録する対象者」と選択していきます。
閲覧を記録する対象者まできたら「オレンジ色枠」で囲まれている「訪問者のみ」を選択してみましょう。ここでの設定は、あなた自身がトップページを開いたとしても、アクセスとしてのカウントがされない設定となります。
- 次に、プラグインの「WP Super Cache」をインストールし、有効化してみて下さい。すると画面上部に「桃色枠」で囲まれている「キャッシュを削除」が表示されるようになります。
「WP Super Cache」の場合「WP Fastest Cache」とは違い、プルダウンメニューは表示されません。
- ここでダッシュボードから、トップページを開いてみましょう。すると画面上部に「オレンジ色枠」で囲まれている「管理バー」が表示されています。「WP Super Cache」の場合「管理バー」が表示されないことはありません。
「WP Fastest Cache」の場合でも「WP Super Cache」の場合でも、画面上部に管理バーが表示されていれば、意図しないアクセスがカウントされることはありません。つまり訪問者のみ、カウントされると言うことです。自分でやってみると良く分かります。 |
今回は以上となります。ワードプレスのキャッシュ系プラグインを変更について理解して頂けたでしょうか。キャッシュ系のプラグインを使う場合、ここで紹介した以外にもあるので良く検討してみましょう。
以前投稿した下記の記事にも目を通して貰えると嬉しいです。